パイプカット再建手術には約60万円ほどの費用が必要

子どもが欲しいなどの理由でパイプカットを戻すことを決意したのであれば、パイプカット再建手術を行う必要があります。この手術で生殖機能を復活させようとすることができるのですが、手術にかかる平均的な費用は約60万円ほどです。

初診料やエコー検査料、術前検査にかかる費用、局所麻酔代を合わせると65万円程度になるケースもあります。利用する病院で費用は大きく違っていますが、保険適用外なので、どのクリニックを選んだ場合であっても費用のすべてを自分で負担しなければならないことを知っておきましょう。

土曜日や日曜日、祝日に手術を行う場合は割増料金が必要となるケースがありますし、パイプカットを戻す手術を行った後に通院が必要になれば診察料や治療費も必要になります。平均は60万円ほどですが、選んだクリニックや患者の状態などによってそれ以上の費用が必要になってもおかしくないことを理解しておくことが大切です。

再建手術が上手くいかなければ他の治療の費用も必要になる

再建手術を行えばパイプカットを戻すことができますが、必ずしも生殖機能が元通りになるとは限りません。人によってはパイプカットを戻す手術を受けても妊娠に至らないケースがあり、その場合は他の治療を必要になることがあります。

たとえば、精巣上体精子回収術や精巣内精子採取術と呼ばれる治療が行われる場合があるのですが、これらを実施するのであれば、それぞれ約20万円の費用が必要です。パイプカットを戻すための手術を行った病院では、これらの治療ができないこともあるので、その場合は再び初診料などの費用も必要となります。

検査料や通院費などが加算されると、20万円を超えてしまってもおかしくないです。また、再建手術を行った後に合併症が引き起こされる場合もあり、合併症が起こった場合も別の治療費が必要となります。再建手術を選択した場合は、再建手術の費用だけではなく、不妊治療や合併症治療のためにも費用が必要になるケースもあることを知っておきましょう。

まとめ

パイプカットは再建手術によって戻すことができますが、多額の費用が必要になることを知っておく必要があります。また、再建手術を行えば必ずしも妊娠が期待できるわけではありませんし、合併症が引き起こされる可能性もあることを知っておかなければなりません。

パイプカットの再建手術は平均で約60万円、不妊治療は約20万円が必要であり、合併症の場合は症状の内容によって費用が異なります。あらかじめ、パイプカットを戻すためにどれくらいの費用が必要になるのか理解しておくことが大切です。